夏は虐殺の季節だ。うだるような暑さにガマの中で自決を迫られ、火炎放射器で焼かれる沖縄の人を想い、入道雲に原爆のキノコ雲を重ね合わせ、太陽の閃光に身を焦がす。これから忘却を強要され、私たちは殺人をそして戦争を、アルベール・カミュの『異邦人』のように太陽のせいにしていくのだろうか。軍靴の響きが再び聞こえ始めようとしているこの夏に、戦争に抗い、記憶を繋ぐ表現と手段を持ち続けるため、夏季集中講座として二つのレクチャーを連続で開講します。
◆夏季集中講座① 2017年7月1日(土)19:00~21:00/18:30 Open
越境し共謀するアーティストたち(戦前編) ──エロシェンコと宮城与徳
スピーカー:小倉利丸(『絶望のユートピア』著者)
◆夏季集中講座② 2017年7月2日(日)16:00~19:00/15:30 Open
美術が繋ぐ広島・沖縄 ──原爆の図丸木美術館と佐喜眞美術館
スピーカー:岡村幸宣(原爆の図丸木美術館学芸員)×上間かな恵(佐喜眞美術館学芸員)