文学がソースコードで、絵画が暗号化された文学だとしたら、暗号について考えることは芸術を知ることなのかもしれません。
☆今回のセミナーは、ファイルの暗号化とオープンソースをテーマに行います。
●ファイルの暗号化
名簿や経理・会計などのデータ、あるいは人には見られたくない写真や文章や動画。パソコンやスマホはこうしたプライバシーデータの宝庫でもあります。こうしたデータを第三者に覗かれないための最も有効な方法は、データを暗号化してしまうことです。ファイルの暗号化は比較的簡単にできるので、暗号化ソフトの導入を実際にやってみます。やることは次の二つです。
– 自分のパソコンやスマホのファイルを暗号化する
– ProtonMailを使ったメールサーバの暗号化とその活用
暗号化されたデータをメールでやりとりするための公開鍵暗号PGP/GPGの導入はちょっとややこしいのですが、その考え方や思想は重要なので今回は概略だけ触れます。
●オープンソースについて――Linuxをちょっとだけ
自分が使っているソフトが本当に自分のプライバシーを保護してくれているのか、自分の意図しない振舞いをしていないか、政府や企業に密かに自分のデータを漏洩させていないか、こうしたことを確認する唯一の手立ては、プログラムのソースコードが公開され、コミュニティによって検証されていることです。オープンソースはこうしたソフトウェアの公開性の基本的な考え方で、プログラムを企業秘密にしたり著作権を設定して第三者に公開することを拒む考え方とは真逆のものです。このオープンソースの考え方と、この考え方に基いて開発されてきたLinux OSを紹介し、WindowsやMacからの乗り換え作戦の第一歩を参加者のみなさんと議論します。
日 時:2017年11月17日(金)19:00~21:00
場 所:素人の乱12号店|自由芸術大学
杉並区高円寺北3-8-12 フデノビル2F 奥の部屋
参加費:投げ銭+ワンドリンクオーダー
サポーター:小倉利丸、上岡誠二