3月から『広島の現在と《抵抗としての文化》』を読みます。
『広島の現在と〈抵抗としての文化〉』――政治、芸術、大衆文化――
柿木伸之 編 2011年7月7日 ひろしま女性学研究所 発行
もくじ
生の肯定としての文化を想起し、想像し、創造するために
――序にかえて―― 柿木伸之
講演&シンポジウム
開催趣旨 柿木伸之
基調講演〈抵抗の文化〉を想起する 東琢磨
シンポジウム「広島の現在と抵抗としての文化―政治、芸術、大衆文化と広島」記録
パネリスト 東琢磨・井上間従文・小田智敏・上村崇
参考資料・文献
『審判の極意』シナリオ
『審判の極意』のための補遺
「〈抵抗の文化〉を想起する」ための文献
2011年2月5日に広島で行われたシンポジウムの記録として出版された、柿木伸之 編『広島の現在と〈抵抗としての文化〉――政治、芸術、大衆文化』では、靉光、山路商、栗原貞子、Chim↑Pom、ブレヒト、瀧口修造などの作品や活動、東アジアのドキュメンタリーなどを通して、抵抗としての文化について考察を行っています。シンポジウムから出版までの間には、現在につながるエートスを作り出した「東日本大震災」や「福島第一原発の爆発」が起こり、編者の柿木信之氏もあとがきの中で震災についてふれ、災害によって生み出された全体主義的な同調圧力の危険性について警鐘を鳴らしています。今回の新型コロナウイルス感染症の流行によって、その度合いがさらに高まりつつあるように思えるいま、原子爆弾による壊滅的な打撃の記憶を持つ「広島の危機を世界的、歴史的な視野をもって見通しながら、生の肯定としての美的表現の場を(柿木伸之)」切り開こうとしたこの記録集を振り返る時なのかもしれません。
予定はスケジュールをご確認ください。
第1第3水曜日 20:00~21:30
場所:素人の乱12号店|自由芸術大学
杉並区高円寺北3-8-12 フデノビル2F 奥の部屋
資料の準備がありますので、参加される方は下のフォームよりお申し込みください。
■参加申し込みとお問合せ