1960年から1980年までの4人
今から100年前、革命とともにあったロシア・アヴァンギャルドは、スターリン独裁下の時代に大粛清を受けます。根絶やしにされたと思われた前衛芸術は、スターリン死後の「雪どけ」の時代に形を変えて芽生え、社会創造に参加しようとしますが、1962年に開かれた「モスクワ美術の30年」展でフルシチョフが前衛絵画批判を行った「ロバの尻尾」事件以降、ふたたび弾圧の対象となります。1974年に非公式に開催しようとした野外芸術展では多くの海外新聞の特派員が取材する中、当局がブルドーザーや散水車で展覧会場を破壊する「ブルドーザー事件」も起きています。
1932年に開かれた共産党大会での芸術の統制・管理を行う決議による、社会主義リアリズムの公式化/制度化から、1980年代後半、ペレストロイカによる民主化が始まるまでの苦難の時代に、ソ連の現代芸術家がどのように制作/発表し、ロシア現代美術がどのように発展してきたのかを、代表的な4人のアーティストの作品と活動を中心にレクチャーします。
- Oskar Rabin (オスカー・ラビン)/ Оскар Рабин
- Erik Bulatov(エリク・ブラートフ) / Эрик Булатов
- Andrey Monastyrsky and Collective Actions group(アンドレイ・モナストィルスキイと集団行為) / Андрей Монастырский и группа Коллективные действия
- Vadim Zaharov and SZ Group(ヴァディム・ザカロフとSZグループ) / Вадим Захаров и Группа СЗ
日 時:2017年10月15日(日)19:00~21:30/18:30 Open
場 所:素人の乱12号店|自由芸術大学
杉並区高円寺北3-8-12 フデノビル2F 奥の部屋
講 師:ナディア・コズリナ(ロシア出身、日本在住のクリエーター)
イントロダクション:池上善彦(「現代思想」元編集長)
資料代:500円+投げ銭(ワンドリンクオーダー)
ナディア・コズリナ(Nadia Kozulina)
モスクワ、1981年生まれ。
グラフィックデザイン、イラストレーション、アニメーションと絵画を制作。
2009年〜13年、アートスクールの講師を務めた後、情報科学芸術大学院大学に通うために来日し、2015年卒業。以後、東京でフリーランスとして活動。2016年〜17年には西荻窪のアートスペース交差点にて、一年にわたりロシア現代美術史の講義を行う。
詳しくはこちら:http://nadiamurakami.tilda.ws